小春日和
2011年09月02日 02時57分05秒
ハイサイ!
小春日和です。
本日は、
OKINAWA DINNING KITCHIN 安里家‐ASATOYA‐に
展示している家系図のご紹介です。
家系図は、初代から10世までの展示を行っております。
安里家の初代は、
「安里筑登之親雲上普寛」と呼ばれた方で
今から360年前、1650年の生まれになります。
姓は「満」、唐名は「満自謙」です。
名前が2つありますが、
これは琉球王朝独自の文化から来た「姓」の流れがあります。
琉球における「姓」は、「満姓」と言うように一文字姓であり
「唐名(カラナ)」となるものです。
ちなみに「満自謙」が唐名に当たります。
もうひとつの呼び方は、
「安里筑登之親雲上普寛」ですね。
「○○親雲上(ペーチン)」あるいは
「○○筑登之親雲上(チクドゥンペーチン)」の中にある○○は、
地頭地名(地名)であり、
「親雲上」や「筑登之親雲上」は、「位階」を表します。
この位階は、「譜代」・「新参」
あるいは「筑登之」家・「里之子」家等の家柄によっても異なりますが、
個人の実績・功績等によって王府から与えられました。
このように琉球王朝独自の名前のつけ方、呼ばれ方がありました。
ちなみに琉球王朝には、
系図座という部署があり、家系に関することなどを管理していました。
系図に関しては、色々な決まりごとがあります。
中央上に置かれている印鑑は、「首里の印」です。
これが押されることで、初めて系図もちの家系として認められたようです。
数回に分けて安里家の事を紹介していきます。
