小春日和
2011年09月04日 00時19分14秒
ハイサイ!
小春日和です。
OKINAWA DINNING KITCHIN 安里家‐ASATOYA‐から安里家についての紹介です。
写真に写っているのは家系図です。
手前の方にある表紙が付いたものが、
琉球王朝系図座に保管されていた家譜です。
中を見てみると、首里の印が押された系図があり、
それぞれの生年月日、職種、没年などが記載されています。
琉球の身分制度は、
1689年「系図座」の設置により「士(サムレー))と「百姓」の2つの身分が、明文化されました。
士には「家譜」(系図)が下賜された事により「系持」と呼ばれ、
町方(首里・那覇・泊・久米村)に居住が義務づけられました。
さらに士はその居住地によって「士籍」が確定され、
その職制もある程度限定されていました。
士族は、子供の誕生や子供の成人の際には、
首里王府へ届け出を行わなければなりません。
子供が生まれると男女の別なく17日以内に
「大與座(オオクミザ)」という役所へ「生子證文」(出生届)を提出します。
これには父母の名前をはじめ「一門」・「子母方親類」まで署名し、
さらに「與中」が次書して提出されます。
大與座で確認の上、記述内容に間違えがなければ、
「座印」・「割印」を押して提出者に返却されます。
この時は、「童名」が表記されます。
この届け出が期限(17日)を過ぎて提出されると、
本人はもちろん署名者全員が連帯責任として「科銭」・「寺入」の罰を
受けることになります。
15歳前後になると
「欹髻(片髪:カタカシラ)結」の願書が出され、大人の仲間入りとなり、
「位階」と「名乗」が許されました。
まだまだ続きます。
